白内障手術

白内障とは

白内障とは白内障とは、眼内において、カメラでいうレンズの役割を果たしている「水晶体」が白く濁る病気です。
主に加齢を原因として発症し、徐々に視力が低下します。
白内障の治療は、大きく薬物療法と手術に分けられます。薬物療法では点眼薬を使用しますが、白内障の進行を緩やかにすることを目的としており、根本的に治すということはできません。
進行した白内障は、手術の適応となります。

白内障の症状や
原因について
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白内障手術の流れ

白内障手術では、水晶体の濁りを取り除き、人工樹脂製の眼内レンズを挿入します。
基本的な白内障手術の流れをご紹介します。

Step.1洗眼と局所麻酔

ベッドの上で横になり、入念に洗眼を行った上で、点眼薬で麻酔を行います。場合により、前房内麻酔やテノン嚢下麻酔を併用しますが、麻酔時の痛みはありません。また、麻酔により手術時の痛みはありませんので、ご安心下さい。

Step.2水晶体前嚢の切開

水晶体前嚢の切開黒目と白目の境目を2ミリ程度切開し、その傷口から水晶体の前方の膜を円形に切り抜きます。

Step.3水晶体の中身を乳化吸引

水晶体の中身を乳化吸引濁った水晶体を乳化し吸引し、水晶体の袋(「水晶体嚢(すいしょうたいのう)」)1枚だけを残します。

Step.4眼内レンズを挿入

眼内レンズを挿入吸引した水晶体組織の代わりに、人工の眼内レンズを挿入します。

Step.5眼内レンズを固定

眼内レンズを水晶体嚢内の適切な位置に固定し、手術を終了します。

白内障手術のリスク

白内障手術のリスク手術を行う以上、リスクが生じます。当院では、正確な診断と精密な手術、適切なアフターケアにて、リスクを最小限に抑えられるよう努めています。

手術の合併症

後嚢破損

手術中、水晶体を包む膜が破損することがあります。
小さな破損であれば、そのまま眼内レンズを挿入することが可能です。ただし、手術時間がやや長くなったり、術後の視力回復に時間がかかったりすることがあります。
また大きな破損の場合には、再手術を行い、眼内レンズを縫い付けて固定することがあります。

チン氏帯断裂

水晶体嚢と眼球を結ぶ組織を「チン氏帯(チン小帯)」と言います。

このチン氏帯が元々弱い方では、手術の際にチン氏帯が断裂してしまうことがあります。過去に目を強打したことのある方、一部の緑内障の方、特別ご高齢の方で起こりやすい傾向があります。
手術中に眼内レンズの挿入や固定が難しい場合には、再手術にて、眼内レンズを縫い付ける必要が生じることがあります。

眼内出血

非常に稀なケースです。
手術中の眼圧の変動によって、眼内で出血が起こります。視力の回復は難しくなります。

術後の合併症

眼内炎

非常に稀ですが、切開創から病原菌が侵入し、感染・炎症を起こすことがあります。炎症が悪化すると失明に至る可能性があるため、緊急で眼内の洗浄や再手術、抗生剤の投与が必要になります。感染予防のためには、術前や術後に患者様ご自身で行っていただく点眼が大変重要です。また、術後は目をこすらないよう注意して下さい。

黄斑浮腫

術後の炎症が網膜の中心にある「黄斑部」に影響を及ぼし、浮腫状態になることを指します。
術後の適切な点眼によって、このリスクを抑えます。点眼は、1~2カ月継続します。

水疱性角膜症

角膜の内皮細胞の減少が認められる場合などに、手術によってその程度が悪化し、角膜が浮腫状に混濁することを指します。
術前に行う角膜内皮細胞の検査で、そのリスクを見極めます。

後発白内障

術後、眼内レンズを包んでいる膜が濁ってしまい、視力低下などの症状を伴っている状態です。
外来でのレーザー治療によって、比較的容易に視力を回復させることができます。

白内障手術後の
生活について

術後の見え方

手術翌日からよく見える方、1週間以上をかけて徐々に良くなる方と、さまざまです。
目の状態、特に角膜や網膜の状態によって、回復のスピードや程度が変わってきます。

入浴と洗顔

感染を防ぐため、術後3日間は洗髪・洗顔ができません(濡れタオルで拭くようにしてください)。
首から下のシャワー・ご入浴は、手術翌日から可能です。

化粧・髭剃り

お化粧は、1週間ほど軽めにしてください。アイメイクについては1カ月間、避けてください。
髭剃りは、手術翌日から可能です。

飲酒・喫煙

飲酒は、血液の巡りを良くして炎症が悪化するおそれがあります。
術後3日間ほどお控えください。

運転

運転の再開は、見え方の回復の程度によって異なります。1週間後には、ほとんどのケースで再開が可能です。医師と相談の上、再開するようにしてください。

費用

費用 ○○円
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