眼瞼下垂手術とは
眼瞼下垂の手術は、上がりにくくなった上瞼に対して行います。上瞼の瞼板に付着している「眼瞼挙筋腱膜」を短く縫い付けることで、上瞼が上がりやすくなります。
古くなって伸びてしまったゴム紐を、短くして再び使えるようにするイメージです。
瞼は、表情や第一印象を大きく左右する重要なパーツです。当院では、お顔とのバランス、左右の目のバランスを考慮しながら、見た目にも配慮した眼瞼下垂手術を行っています。
眼瞼下垂とは
主に加齢やハードコンタクトレンズの長期使用などを原因として、瞼が上がりにくくなり、視界が狭くなる（特に上方）病気を「眼瞼下垂」と呼びます。なかなか症状を自覚しにくい病気ですが、真っすぐ前方を見ているときに上瞼が黒目の上部分を覆っている、車の運転中に上方にある信号が見えづらいといったことがある場合には、眼瞼下垂を疑います。また、眠そうに見える、目が小さく見えるといった外見上の変化も現れます。
当院で行う
眼瞼下垂手術の特徴
当院では、日帰りでの眼瞼下垂手術を行っています。
形成外科医による仕上がりの
見た目に配慮した手術
瞼は、顔の印象を決める大切なパーツです。
当院では、形成外科医が、その熟練の技術と豊富な経験を活かし、見え方の改善はもとより、仕上がりの見た目にも配慮した眼瞼下垂手術を行います。
手術前には瞼にデザインを施し、どのような仕上がりを目指すのか、患者様とよくご相談いたしますので、ご安心ください。
痛みを最小限に抑えます
眼瞼下垂手術では、点眼麻酔に加えて、瞼に注射麻酔を打ちます。どうしても、注射麻酔の際には痛みが出ます。
当院では、極細の針を使用する、しっかりとお声がけをすることで、注射麻酔の痛みを最小限に抑えられるよう努めています。
腫れを早く引かせるための工夫
手術後は、必ず腫れが出ます。これは生理的な現象として、避けられないものです。
その中でも当院は、切開をできる限り小さくする、出血を抑えるといったことで、術後に腫れが出ても、少しでも早く引かせるように工夫しております。
お仕事などの日常生活への影響を、最小限に抑えます。
眼瞼下垂手術の
メリット・デメリット
メリット
- 視野が広くなる（回復する）
- 姿勢が良くなり、眼精疲労が軽減する
- 車などを運転するときの負担が軽減される
- 目がぱっちり、大きく見える
デメリット
- 過度に眼瞼挙筋腱膜を短くすると、目を閉じにくくなることがある
- 半年ほどでほとんど目立たなくなるが、傷痕が残る
手術の流れ
Step.1手術の決定
自覚されている症状、視野に関する日常生活でのお困りごとなどをお伺いした上で、視力検査、目・瞼の状態の観察を行います。
眼瞼下垂手術の適応となれば、手術日を決定します。
Step.2血液検査
術前検査として血液検査を行い、B型肝炎、C型肝炎、梅毒などの感染の有無を調べます。
※これらに感染していても手術は可能です。手術後の器械の洗浄・滅菌方法が変わるため、ご協力いただいております。
Step.3手術のご説明
手術日の1週間ほど前にお越しいただき、手術について改めて詳しくご説明いたします。手術前後の注意点などもお伝えしますので、ご安心ください。
なおこのとき、術前のお薬をお渡しします。
※ご家族と一緒に説明を受けて頂くこともできます。
Step.4手術当日
ご来院後、保険証、診察券、事前にお渡ししている同意書をご提出ください。
血圧測定を行い、問題なければ手術へと移ります。
- 点眼麻酔をかけます。
- 瞼に、仕上がりのデザインをいたします。
- 目のまわりを消毒し、注射麻酔をかけます。
- 手術を行います。手術は30～40分ほどで終了します。
その後、体調に問題ないことを確認してから、お帰りいただきます。
眼帯を装着していただきますので、気になる方はサングラスなどをお持ちください。
Step.5手術翌日～1週間後
手術の翌日、ご来院いただき、診察・検査で状態を確認いたします。また感染を防ぐための点眼薬を処方いたしますので、正しくお使いください。洗髪・洗顔などの許可については、随時お伝えしていきます。
また、1週間後にもご来院いただき、診察・検査を行います。通常、このときに抜糸をします。以降は数カ月に1回、ご来院いただき、経過を確認します。
眼瞼下垂手術の
ダウンタイム
腫れは翌日にピークを迎え、その後1週間ほどかけて、徐々に軽減していきます。内出血が生じた場合も、2週間程度で治まります。
傷痕は1カ月程度で落ち着き、半年後にはほとんど目立たなくなります。
費用の目安
| 1割負担 | 3割負担 | |
|---|---|---|
| 眼瞼下垂手術 | ||
| 内反症手術 |
保険適用について
眼瞼下垂手術は、美容のみを目的としている場合を除き、健康保険が適用されます。
また当院では日帰りでの眼瞼下垂手術を行っていますので、当然ながら入院費なども発生しません。
注意事項
- 感染を防ぐため、手術前後の点眼薬を正しくお使いください。
- 手術翌日は、必ず受診してください。
- 眼帯は、手術翌日の受診まで外さないでください。
- 洗顔・洗髪・入浴はしばらくお控えいただきます。手術翌日の受診時に、再開の目安をお伝えします。
- 手術後、ご帰宅されてから痛むということはほとんどありませんが、痛みを感じたときには痛み止めを飲んでください。
- 手術1週間後に抜糸を行います。
- 手術後、ご自宅で予期せぬ異常を感じたときには、すぐに当院にご連絡ください。
